ご挨拶
 このたび、2017年9 月23日(土),24日(日)の2日間、東京両国の国際ファッションセンター(KFC)ホールにて第35回日本眼腫瘍学会を開催させて頂くことになりました。伝統ある学会の総会長を務めさせていただきますことを会員の皆様に篤く感謝いたします。
 臨床眼科学においては今世紀に入り大きな革新が進んでいます、診断学では微小形態検査の進歩、治療学では生物学的製剤による治療、マイクロサージェリーでは低侵襲手術の普及など、日常診療の現場でめざましい進歩が起きています。腫瘍というと眼科領域の中では比較的症例数も少ない領域ですが、眼科疾患の中でも数少ない生死にかかわる領域で、高齢化に従って今後ますます症例が増えていく領域と思われ、新しい知見や、治療法に関して情報交換や討論を行い、新たな治療法の開発や、ガイドラインの作成など、本学会を中心に現在行っていること、今後行わなければならないことは多数あるものと考えます。
 今回の学会では上記進歩に応じた眼腫瘍に関する新知見や近未来の眼科学の展望を意識し、参加して下さる会員の皆様が知識をより深め共有できる会を目指したいと思います。
 特別講演には量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所辻比呂志先生をお招きし、悪性腫瘍に対する重粒子線治療に関してのご講演を賜ります。シンポジウムでは「IgG4関連眼疾患」と「眼腫瘍の登録システム」について行う予定です。ご参加の皆様が眼腫瘍について一歩踏み込んで考え、翌日からの臨床診療と研究が楽しくなるような講演をいただけると思います。
 今回もこれまで同様、眼内腫瘍、眼窩腫瘍や基礎研究に関する幅広い領域で一般演題を募集いたします。
 そして眼腫瘍にあまり触れたことがない先生方や若手の先生方にもわかりやすい学会になることを心がけます。
 今回の開催は、東京の中でも両国という学会のあまり開催されない場所で行います。この地はもちろん相撲の中心である国技館が有名ですが、それ以外にも葛飾北斎が90年の生涯の大半をこの地で過ごしており、2016年11月22日には「すみだ北斎美術館」がオープンしました。今回のホームページの絵もデザインも北斎の「富嶽三十六景」の中のひとつの「御厩河岸より両国橋夕陽見」を使わせてもらっております。その場所自体も会場からすぐのところだと思われます。
 今回の学会の開催日は両国で開催される大相撲の9月場所の14日目 15日目となり近辺も非常ににぎやかになっているものと思います。その熱戦にも負けない意義のある学会にしたいと思っております。

第35回日本眼腫瘍学会
会長 溝田 淳
(帝京大学医学部眼科学講座 主任教授)